衣類をはじめ、私たちの生活の中で一番身近にある素材の布、そのほとんどは糸、繊維で作られています。 牛尾卓巳は身の回りに当たり前のようにある糸や繊維を新たな視点で見つめ直し表現の材料として作品を制作しています。 これまでの作品の多くは生き物がテーマになっています。自然の中で生きる生き物たちの形や色は、永い時間の流れの中でその環境に対応すべく少しずつ変化してきました。子孫を残すために言わばデザインされ洗練された形です。 色、表情、形をデザインできる「布」はこのテーマを表現するのに最適の素材です。 「染め」「織り」の伝統的な染織技法をはじめ、フェルト技法、その他の繊維、糸を使った技法を研究し、様々な素材の組み合わせ、技法との組み合わせを試みています。 これまでの牛尾卓巳の活動を、布の造形「soft sculpture」、身につけることを前提として制作した「wearables」、様々な試みによって作成された布「art textile」に分けて本サイトで紹介します。

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